私達が最初に訪問したのは、米国に来る前からあらかじめチェックしておいた
CSLOT(Center For Speech Language, Occupational and Behavior Therapy)
という、San Joseエリアでは最も大手の複合療育センターでした。
ここでは、ABAだけでなく、OT(Ocupational Therapy)やST(Speech Therapy)
RT(Reading Therapy)等も行っているのですが、
ABAに関しては数か月先までの「予約待ち」状態でした。
何故、ここの訪問を第一優先にしたかと言えば、
このクリニックはST(Speech Therapy)のクラスを持っていたからです。
STのクラスを持っているクリニックはそれほど多くはありません。
うちの子供の場合、米国に来た大きな目的の一つは「英語教育」でした。
子供の症状からして、漢字の読み書きは、到底無理だと判断したので、
読み書きを放棄するよりは、アルファベット26文字で表現できる
英語の教育を受けさせてみる事に決めたからです。
例えば、東京駅という表示を読んだり、それを書いたりするのは
無理でも、STATIONを読んだり、書いたりできるようになる
可能性の方が高いと思います。
もちろんそれだけでなく、発達障害に対する米国の公教育や民間教育は
レベルもリソースも充実しているという事が移住の判断材料にも
なりました。
うちの子供の民間クリニックでの療育は、平日の午後の週4日間(火~金)に
約30分~1時間のクラスをCSLOTで受講しています。
スピーチのクラスが週に3日で、OT作業療法のクラスが週1日です。
ABAに関しては、数か月先まで予約が一杯なので、受ける事が出来ません。
米国では、コミュニケーション能力の発達を重視するABAが一番人気があり
又、ABAは他の両方と比べて料金も比較的安いので、なかなか受講する事が
難しい状況です。
さて、このCSLOTで各種療法を受けるにあたり、第一の関門は
医療保険適用の為にクリニックから要求された「米国医師の診断書」でした。
米国に来る前は、米国の医療保険適用にはセラピストの診断書でも良いと
聞いていたのですが、クリニックは「Doctor」と言ってきました。
Doctorとはもちろん米国の医師資格を持つ人です。
外国の医師の診断書は出せません。
米国では、現地の日本人医師の方に健康診断や予防接種をして
頂いていたのですが、一般医ですので、発達障害や自閉症は専門外で
「診断書やレポートは出せない」と言われました。
発達障害や自閉症の専門医は「精神科医か脳神経外科医」です。
インターネットで探して見ましたが、この分野で日本人の医師は見当たり
ませんし、米国人医師でも子供の診断をしてくれる医師でかつ信頼出来そうな
人がどこにいるのか、なかなか分かりませんでしたので、
ホームドクターに紹介をお願いしたのですが、
「スタンフォード大学の付属病院の小児科なら紹介出来るので、そこに行って、
その総合病院でどこの科がその様な診断を出来るのか、探してもらって下さい」
と言われました。
結局、そのホームドクターの医療保険担当の米国人の女性職員の方が
CSLOTの担当者に電話をかけて下さって、CSLOTが必要としている書類は、
うちの子供がいつ自閉症と診断されたかの日付を知りたかったそうです。
そうであれば、渡米前に準備しておいた英文の診断書(米国の医師作成ではないが)
が目的にはかなう書類ですので、それで了解してもらう事が出来ました。
「アメリカの医師の診断書」の件は下記の記事にも詳しく書きました。
さて、提出書類の問題が解決した後に週に2回のセッションまでは
保険が全額適用されるという事が決まり、
まずはSTのクラスの受講の最初の日に初回診断を受けました。
セラピストの方が、親と子供にいくつかの質問をしたり、
子供に色々な物を見せて、それを答えられるかどうかをテストしたり、
セラピストの質問を理解しているかどうか等のテストをしました。
うちの子供は英語に関しては、基本的な語彙しかなかったので、
非常に基本的なテストにしか答えられませんでしたが、
まずはここから徐々にレベルアップしてゆくしかありません。
ここのSpeech Therapyのセッションでは、物や生き物の名前を答えたり、
人間の動きの動作を答えたり、「誰々が何なにをしている」という様な
短いセンテンスを話せる様になる練習を繰り返し練習します。
週3回のセッションで、セラピストは3人の方達に見てもらっているのですが、
その経験値等により教え方や熟練度に差があります。
年配で経験豊富そうなセラピストの方は、子供を楽しそうな気分にさせて
上手く誘導するのが上手で、子供がむずがることなくセッションを上手く
まとめるのですが、若くて経験が無さそうなセラピストは、うちの子供が
よそ見をしたり、教室内の他の物を勝手にさわり始める等の脱線をしたり
癇癪を起こしたりすると、どう対応して良いか分からない様な反応をします。
やはりセラピストによって、その実力は結構差がある印象を受けましたが、
こちらでセラピストを指名する事は出来ません。
STの他にOTのセッションも週に1回受けています。
OTとは、発達障害による不器用さの改善を目指すのが療法で、
社会や生活における上で必要な動作を体に覚えさせることで自立を目指す療育です。
アジア系のセラピストが担当ですが、その方はニューヨークで児童心理学の博士号
等を取得されていて、サンノゼ州立大学で講義をしているという学歴優秀な
セラピストさんですが、具体的にどう子供を向上させるかという実践的な
テクニックよりもアカデミックな分析に強い方の様な感じがします。
兎に角、うちの子供は鉛筆を持って、何かを書く能力が低いという事を
指摘されました。親としても過去に何年も練習はさせているのですが、なかなか向上
しないで困っているのですが、とにかく訓練と継続あるのみという事を言われました。
しばらくして、他のクリニックのOTのクラスを月曜日にも受講する事にしました。
DTC(Developmental Therapy Center)というクリニックです。
このクリニックはACESというABAのクリニックも同じオフィスに併設しているのですが、
ABAのセッションは数か月先まで予約が一杯でした。

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